床におちた米粒を食べる派ですか?食べない派ですか?
3秒以内なら大丈夫といって食べる人もいれば、ばい菌がついているから食べないという人もいると思います。
不垢不浄(ふくふじょう)は般若心経にでてくる言葉で、悟りのこころには汚いもきれいもない、というような意味です。
悟った人に汚いというこころはないから、いつでもどこでも床におちた米粒を食べる、ということではありません。
「床におちた米粒は絶対に汚い」という確固たる価値観はないということです。
床におちた米粒にはばい菌がついている、と今は感じていても、時代や生活環境がかわれば、食べるようになるかもしれません。
わたしにとってきれいなものが、他の人からみると汚いものということもあると思います。
自分が常識にしてきた「汚い、きれい」という価値観にとらわれない柔軟なこころで、床におちた米粒をみつめてみたいものです。