仏教にはどれほどの宗派があるのでしょうか。早速調べてみたところ、日本には50を超える宗派が存在するようです。当院の臨済宗妙心寺派もそのうちのひとつです。
仏教は、およそ2500年前にインドに実在したお釈迦さまの教えが基本です。そのお釈迦さまの教えをどのように伝えていくか、伝える方法の違いが宗派の違いなのだと思います。
仏教をふくめ、宗教について正しく理解しておくことは、とても大切なことだと思います。ただ、仏教だけでも50を超える宗派があり、仏教以外の宗教も数多く存在するので、とても難しく感じてしまいます。
そこで登山です。
山の頂上には、それぞれの宗派が目指すゴールがあります。ゴールは、その人がおおきな安心を得ることだと思います。仏教では悟りといいます。
頂上を目指して登山を始める際、登山ルートが何カ所かあります。どのルートから登っていくのかが、数多くある宗派のちがいです。
どのルートを選んでも、さいごは頂上にかならずたどり着けるのだと思います。
登山ですから道中はなるべく軽装です。余分なものは必要ありません。山ではお金も役に立ちません。
助け合いながら、一緒に登る仲間がいるのもいいと思います。ただ、山頂へ歩をすすめていくのは自分です。自分で行動することを「行(ぎょう)」といいます。坐禅をしてこころを落ち着けたり、無心でお経を読んだりすることです。
目指す頂上がわかっていれば、宗派のちがいはそれほど難しいものではないと思います。