子どもたちは道徳の授業のなかで優しい言葉を学びます。落ち込んでいる友達に優しい言葉をかけることができれば、それは学びの成果です。良いと思います。
大人になり孔子の論語を読みました。君子の立ち居振る舞いを知りましたが、なかなか実践できません。
知識は人生を豊かにするものだと思っていますが、実践に結びつかない知識には落とし穴があるとも思います。本を読んだだけで知った気になる、やった気になる・・・筋トレ、○○健康法などで体験済みです。
来年の2月に1時間の法話をする機会をいただきました。仏教書を読んでいると良い話、ためになる話は無数にありますが、自分で実践したことのない話をするのも野暮。先師の受け売りではもってのほか。本を読みながら自分の今日までの日々を回顧しています。
思えば、仏門に入るか否か、仕事は何ができるか、やりがいの所在、病気の不安、お金の不安、悶々とした時に、いつも心がけてやってきた呼吸法があります。
その呼吸法は「マインドフルネス瞑想法」という形で最近テレビ、書籍でもよくみかけるようになりました。自分のなかの実践が先にあり、あとで知識として確認するという経験は、これが初めてでした。だんだんと法話のテーマが見えつつあります。
知識が実践にかわるとき、自分のなかに蓄えた知識と実践が結びついて新しいものが生まれるとき、これは気持ちがいいものです。
今日から11月。年の暮れも見えてきます。やり残している作務・・・。作務だけは自分が動かないとなんとも進まない・・・そろそろPCと本をしまって外へ出ます。
良い1日をお過ごしください。